【TOEICが必要?】転職時にTOEICの活用方法とは?
英語系資格の代表格といえば、TOEICそれに当てはまるでしょう。
しかしながら、TOEICという資格は、一体転職時にどれだけの効果をもっているのかは、実は非常にあいまいなまのです。
英語が非常に上手な方もいれば、簡単な単語しかわからない方も必ずいるでしょう。
ここでは、転職時にTOEICが本当に必要なのか、必要ならどれぐらいの点数が必要なのかを紹介していきます。
面接官は何をチェックする?
新卒採用では、全く社会人経験のない学生を対象にしているため、即戦力になるためのスキルと経験より、その本人がどれだけのポテンシャルをもっているのかに重点が置かれています。
なので、TOEICのような資格は、自分への投資の証でもあって、キャリアアップのための努力を惜しまないことも証明できるでしょう。
したがって、TOEICは新卒の学生にとっては非常に有利な資格で、持っていても決して損したことはありません。
しかし、その一方、転職の場合は、これからのポテンシャルではなく、即戦力としてのスキルや経験が求められています。
実際に、外資系の企業や海外業務が非常に多い企業でない限り、普通の日系企業では社内で頻繁に英語を使うチャンスはそれほど多くないのです。
つまり、TOEICでハイスコアを持っていても、面接官からみると、「この人は英語できる」としか評価せず、それ以外のスキルや経験を持たないと、面接官の心にあまり響かないでしょう。
しかし、そうはいってもTOEICは転職で全く不要なもの、というわけでもありません。
ハイレベルの実務経験とスキルをもっていて、なおさら英語もできる、というハイスペックの人材は、人材市場で最も高く評価されるはずです。
要するに、転職は新卒採用とは違って、TOEICのような資格よりも、即戦力としての実務経験とスキルが最優先に求められており、資格しかアピールできない「資格バカ」をなるべく避けたいものです。
時間に限りがあれば、TOEICの勉強より、自己分析や業界研究を先にした方が有利でしょう。
転職で活用できるTOEICスコアとは?
ここまで述べましたように、転職では、TOEICはあくまでも補完的な材料でしかないということは、お分かりでしょう。
しかし、言うまでもないのですが、自分が持ている経験とスキルにプラスアルファで、高いTOEICスコアをもっていれば、転職希望先との年収や待遇を交渉する際に、さらに有利になるはずです。
それでは、転職時に有利なTOEICスコアはどれくらいなのか?
一般的に、日本のTOEIC平均スコアは550点~580点前後だと言われています。
そのため、まずその平均スコアよりも下回る点数は履歴書に書いても意味がないでしょう。かろうじて書いてしまったら、面接官から「この人のアピールできる資格は弱すぎる」と思われてしまっても仕方はありません。
また、600点前後のスコアでも、平均スコアを上回るものの、「ビジネスシーンで通用できる」とされている700点より下にあるため、履歴書に書くのはあまりオススメできません。
そこで一つの目安の指標として、履歴書に書くのには、できれば750点以上のスコアが望ましいものです。
750点は全体の受験者のなかでも上位20%に入るハイスコアで、ビジネスシーンに支障のないレベルの英語力を備わっているので、人事から「英語ができる人材」とも認識されやすいでしょう。
また、当たり前の話ですが、外資系や海外業務の多い企業はそれ以上のスコアが求められています。
なので、事前に転職希望業界と企業がどれぐらいのスコアを求めているのかを下調べをした方がよいでしょう。
「とりあえず資格を取ろう」は禁物
よく転職市場で見られる失敗例として、TOEICのような資格だけに力を入れて、自己分析やキャリヤプラン計画に欠けていることが多いです。
資格さえあれば転職で有利になるだろうと安易に考えてしまった結果、様々な資格をとったものの、転職でもっとも重要な職務経験とスキルの向上を見落として、転職で失敗をしてしまいました。
また、結構の努力をしないと高いスコアが基本的に望めないので、もともとから英語が苦手な人は、無理矢理に英語の勉強に四苦八苦するよりも、自分の得意な分野に力を入れたほうがよほど楽で、成果も出やすいでしょう。
しかし、あまり業界での経験とスキルに乏しい第二新卒などのような方は、基本的に転職市場で新卒同様の扱いが受けられるので、新卒と同じく自分の持っているポテンシャルを上手くアピールできれば基本的に問題はありません。
まとめ
TOEICは転職を成功させるマジックではありません。
それより重要なのはあなたがどれぐらいの経験とスキルを持っているのか、どれだけの貢献をもたらせるのかなのです。
TOEICの勉強を始める前に、転職本に安易に煽られずに、もう一度自己分析をしっかりしたほうが良いでしょう。