面接で変な質問や珍しい質問をされた時の対処法と回答例

変わった質問をされると、もしかしてもう合格の可能性がなく適当に扱われているのと心配する求職者がいますが、そんなことはありません。

面接官はこの人を落としたいから変わった質問をするのではなく、別の意図があります。

一般的な質問は数に限りがあるので、それに対してほとんどの応募者は答えを用意してあることは面接官も熟知しています。それじゃ応募者の素を知ることができない！と思う方もいます。

そんな方は、応募者のいろいろなことを見たいという意図であえて事前準備できない変わった質問をするケースがあります。

では、企業側が応募者のどんなところを見たいか、考えられるものは以下の内容です。

聞かれた時の反応

いきなりの質問に対してどんな反応を取るのかが見られます。実際の仕事でも予測できないことが発生する時に冷静に対応できるかというところを確かめています。

そのため、どんな質問でも落ち着いて答えるようにしましょう。どうしても答えが思いつかない時は「答えを考えますので少々お時間をください」とワンクッションを挟んでください。

受け答えの内容

一見関係なさそうな質問でも、間接的にその人の能力や仕事への熱意、協調性を分かりますので、面接官は応募者の本当の姿を応答の内容で判断します。

事前に会社の求める人物像を調べ、できるだけそれを反映できる内容にして答えるようにましょう。

伝え方・口調

準備していない質問に対しても、分かりやすく論理的に考えを説明できるかでその人のコミュニケーション能力を見ています。

また、喋るときの口調から、その人がもし入社すれば職場の雰囲気にプラスの影響を与え得るのかを予測しています。

能力・人間力

変わった質問に対して、その人のいろいろな能力が見えてくることがあります。例えば臨機応変の力や発想力、柔軟性、自己分析力、プレゼン力、地頭の良さなど。もし仕事内容に活かせる能力があれば採用率が一段と高まるでしょう。

変わった質問をされたからといって、ペースを崩すことなく、今までうまく答えられなかった分を巻き返すチャンスだと捉えて冷静に対処しましょう！

ここでは、インターネットの投稿から実際に転職の面接で聞かれた変な質問とその回答例をまとめて一挙にお伝えします。

もしかしてあなたも、どこかの面接で似たようなことを聞かれるかもしれないので、一度読んで自分なりの答えをざっと用意したほうがいいでしょう。

高校生の時美術の授業で、自画像を２か月ほどかけて書いたエピソードを話し、自分の顔を見続けていると、何となく愛着がわいてきて、自分の顔も捨てたもんじゃないのと思ったと答えました。難しい質問でした。（男性 25歳 茨城県 製造業）

「私はカレーが好きです。私はカレーの魅力とは、辛さの中にいかにして『うま味』を見出すかにあると考えます。その点において、○○のカレーはただ辛いのみに終わるのではなく…」といったように、正直、途中は適当に述べましたが、最後１分できっちりまとめきることだけを考えていました。（男性 24歳 奈良県 サービス業）

頑張らなかったことなどはたくさん浮かんだのですが、どこまで正直に答えていいのか、また答えたことに対してどれほどマイナスのイメージを与えてしまうかが気になって答えに詰まってしまいました。（男性　25歳　 広島県 製造業）

想定外の質問だったので頭が真っ白になり、意味のわからない言葉でまくし立ててしまい面接官に笑われてしまった。（男性　32歳 岐阜県　教員）

父とはとても折り合いが悪く1年以上会話をしていなかったのですが、不仲であることを伝えると印象が悪くなると思い、かなり間を置いてから「･･･今日の朝、面接頑張ってくるんだよ。と私を応援してくれました。」と引きつった笑顔で答えました。 おそらく面接官にも嘘であることがバレたと思い、その後の質問にもうまく答えることができず、結果は不採用でした。（女性 24歳 宮城県 小売業：事務）

「確かいちばん売れているアイスクリームが年間100億だったはず」と思い、それを基準に1日あたりの販売数を計算しました。暗算するため数字を簡略化し、アイス代を100円、1年間を300日として、100億円÷100円÷300日で「ざっくり3万個」と答えると、妙に感心されたのでそれでよかったようです。（女性 38歳 岡山 WEBデザイナー）

犬と答えました。焦って一番好きな動物を即答してしまい、すぐに平凡に答えすぎたかと反省して、犬の忠誠心と従順さをアピールしました。ちなみに犬種も聞かれたので『ラブラドールレトリバー』と答えました。（女性 28歳 東京都 講師）

「時と場合によると思います。また、指摘しても気まずくならないように、日ごろから目上の方と密接に接したいと思います。」と答えました。（女性　21歳　東京都　事務）

えっ!?と驚いていると、他の面接官が「ちょ、ちょ、それ失礼でしょう!?」と突っ込んでくださって笑いに持って行ってくれました。 尋ねた方は「若いのに話のやり取りが上手」→「水商売経験あるのかな？」という思考だったそうで、変な意味ではなかったそうです。（女性　29歳　福島県 設計職）

「はい、私は給料よりも仕事内容に興味を持ちました。給料はこれぐらいもらえるならば十分すぎるほどです」と答えました。（男性　24歳　広島県　製造業）

しばらく考えて「好きな人もいれば嫌いな人もいますが、誰とでもいい関係を築けるように努力してます」と答えました。そしたら「人間嫌いでもちゃんと仕事すればいいですよ」と言われました。受けが悪かったようです。それが原因かは分かりませんが、面接は落ちました。（男性　39歳　宮城県　自営業）

居ますと答えました。実際は居ませんが（笑）印象が悪くなってしまうと思い、二人ほど居ますと答えました。一緒にいて楽しい、深い話が気軽に話し合えるといった当たり障りのない内容で回答しました。ほどほどに納得してくれた風でしたが、実際自分で喋っていて胡散臭さが満載だったので、それは伝わっていたと思います。コミュニケーション能力や日ごろのコミュニティ形成などについてが正直に出るいい質問だったと思います。（男性　24歳　東京都　大学院生）

正直なところ「お客に頭を下げるのが疲れた」というのが本音だったのですが、ここでは取り急ぎ「営業という外向き業務の経験しか無かったため、今後は会社という組織の内側を学びたいと思い、事務に応募しました。」と回答しました。その上で、「また今後はこれまでの営業の経験を生かし、貴社内での営業のサポートに徹したいと考えております」といったような回答も併せました。この回答がどれくらい反映されたのかは不明ですが、なんとか面接に合格し、無事入社することが出来ました。（女性 27歳 東京都 事務）

組織で動くことに違和感はありません。転職に関してはやりたいこと、自分のステップアップのために違う環境に身を置きたかったからです。という回答をしました。転職が2回目で類似質問があることはわかっていましたので、一瞬あせりましたが何とか対応できました。（男性 42歳 兵庫県 製造業）

「30万円のうち3万円づつを犬、猿、キジへの鬼退治が成功した際の報酬金とします。残りは武器の調達や鬼ヶ島に向かうための船をレンタルするために使用します」と答えました。機転がきくかどうかのテストだったのでしょうか。（女性　27歳　栃木県 システムエンジニア）

事前にこれらの財務諸表を確認し、回答を用意しておいたので、なんとか回答することができました。私の場合、転職エージェント経由で活動していたため、エージェントの方からあらかじめ質問されそうな内容を教えて頂いていたことが功を奏しました。 （男性 32歳 東京都 金融業）

「プレゼンテーションとIllustrator、Photoshopができます」と答えました。面接官の反応は、無反応で、完全にやる気のない感じでした。面接結果は不合格でした。後から聞いた話ですが、この合同面接会全体の合格率は4％だったそうです。全体的に企業がハローワークに嫌々と面接会に参加させられていたのかもしれないと推測しています。 （男性　38歳　愛知県　自営業）

「ストレスを感じたときは必ずこれをするといった慣習的なことはありませんが、ストレスを感じたときは、その感情を忘れたいという一心し自然と普段以上に睡眠を取ることが多かったように思います」と答えました。「なるほどね～」といった感じで、可もなく不可もなく、会話がはずむことはありませんでした。結果的には、その面談で落ちました。（女性　28歳 大阪府 不動産業界会社員）

私は、その質問で真っ先に思い浮かんだのが無人島なので、生活するために必要な「サバイバルナイフ」と答えました。 面接官の反応は特に普通でしたが、この質問に対して一番多い回答が「ナイフ」「水をろ過できるもの」「火をおこせるもの」の３つらしいです。この３つを回答する人は、仕事において現実的なものの考え方をする傾向にあるそうです。結果は1次面接は通過しました。（男性 　31歳　大阪府　専門系事務職）

実際に私が答えたのは新興国、それも15年前でしたが東南アジアの数か国を列挙しました。活気があって面白そうだということ、まだまだ日本企業のブランド力を高める余地が多いことが理由ということにして。（男性　38歳　兵庫県　製造業）

いつい「いつもは8時に起きますが、今朝は7時に起きました。」と正直に答えてしまいました。というのも、その頃は非常勤として午後からの仕事をしていたので、早起きをする必要がなかったのです。そのため、毎日8時頃に起きていました。面接官は、おぉ、では今日は大分早起きでしてね、と言っていました。（女性　35歳　沖縄県　公務員）

悩んで少し黙り込んでしまい、出た答えは「今まで出会ってきた友達と今までの人生で学んできたこと」と答えました。大手ベンチャー系企業の面接だったので悩むよりパっと答えられる能力と発想の豊かさを見たかったんだと思います。でも不合格でした。（女性　28歳　埼玉県　メーカー）

「地球の衛星です。銀で美しい」と柄にもなく詩的な言葉で答えました。相手の方はただうなづいていました。多分、会話で機転が利くかどうか知りたかったんだと思います。ありがたく受かりました。（女性　39歳　愛知県　ライター）

とっさに、当時好きだったお笑いのコンビ名を挙げました。すると「なかなか良いね。」と言われ、後日採用になりました。暫くたって、その真意を聞いてみると「長く一緒に働くなら、ユーモアがあって、自分と同じセンスの持ち主が良いと思った。」とのこと。おかげで5年間こちらにお世話になることが出来ました。（女性　36歳　福岡県　専業主婦）

「これって聞くの必要？」と深く考えすぎず、相手を友達だと思って普通に対応するのがベストです。

変わった質問を聞かれたら、まず正直に答えましょう。「こう答えたらこう思われるだろうな」など無理に答えを作っても、さらに質問が来たときに苦しむのが自分自身です。

迷ってしまうと頭の回転が遅い、臨機応変ができないなどとマイナスに評価されてしまいかねません。

時にプライベートの話を聞かれたり、答えたくないセクハラやパワハラのような質問の場合は断っても構いません。

面接と関係ない個人情報は守られていますので、堂々とした気持ちで望みましょう。

面接は筆記試験と違って不確定な要素が多いです。個人面接なのか、集団面接なのか、面接官は社員なのか役員なのか、面接官の人柄はどうなのかなど、ケースバイケースで対策を考える必要があります。

転職支援最大手のリクルートエージェントは、面接対策に豊富なノウハウを持っています。

「この答えるは、この言い方で伝えたほうが有効」「こんな質問をされたら、こう答えるべき」「最後の逆質問、これについて聞こう」など、具体的に提案してくれるので、疑問点や不安点を取り除いてくれて自信アップに繋がります。

ぜひリクルートエージェントに相談してみてはいかがでしょうか。あなたが無事内定を獲得できることを、陰ながら祈っています。