意外と転職の内定率に影響していた面接当日の「靴と鞄」
いきなりですが「靴とカバンを見ればその人が分かる」という本はご存知ですか?著者の目白大学渋谷昌三教授は本の中で「靴やカバンの様子をチェックすれば、その人の生活レベル、職業、趣味などがある程度推測できる。」と言っています。やや大げさかもしれませんが、靴やカバンには人の特性が表れていると言ってもいいでしょう。
そのため、普段何気なく履いている靴や持っているカバンでも、転職の面接で言葉以上によく見られるのです。
せっかく準備してきた面接は服装のせいで減点されると勿体ないですよね。
というわけで今回は、どんな靴やカバンを選ぶと面接担当者に好印象を与えるかを紹介していきたいと思います。
転職に使う靴の正しい選び方
転職面接のために新品の靴を用意する必要はありません。むしろ普段履いている靴のほうが足に馴染んでいてトラブルになりにくいし、気持ち的にも落ち着きます。それよりも、きちんと手入れをしており、上司と一緒に行動しても違和感がない靴であることを心がけた方が、社会人としての評価が高いです。
ところで普段用の靴でも、汚れやほこりが付いていたり、かかとがすり減っていたり、形崩れしていたりすると仕事できない印象を与えてしまいます。
また、見落としがちなのは靴底の素材です。固い素材だと歩くときにカツカツと音がします。面接会場は静かで面接官は椅子に着席したままの場合がほとんどですので、面接者の移動の音はかなり気になります。不快感を与えないために、歩いてみてうるさい音がする靴を避けましょう。
男性におすすめの靴
男性の場合は、黒か焦げ茶色の無難な革靴を選びましょう。新卒の就職活動なら合皮の靴を履く人が多いですが、キャリアを積んできた社会人なら革靴のほうが良い印象を与えます。ただ、革靴の手入れが時間かかったり、天気が悪かったりするので、質感が革靴に近い合成皮革の靴でも問題ありません。明るい色やカジュアルなものは避けましょう。
だらしない印象を避けると同時に、無言で面接担当者にインパクトを与えたいために、面接前に靴をしっかり磨き、ピカピカにしておくといいでしょう。見ている人は見ているので、気合いを視覚的に訴求すれば面接を有利に働くことも。かかとがすり減った靴は補修にしておくことをおすすめします。転職活動であまり時間がなければ駅中にある靴の修理屋さんがおすすめです。
女性におすすめの靴
黒のベーシックなパンプスで、ヒールが太めの5cm未満がベストだと言われています。その方が安定感があり、綺麗にも見えます。
また、足のサイズに合っていない靴やピンヒール、オープントゥ、ミュール、ブーツ、足の指など一部が見える靴は避けましょう。普段、一足シンプルなものを選んでおけば、転職面接のときにもそのまま履けるのでスムーズです。
なお、先ほども言いましたが、特に女性の靴に多いカツカツ響く靴は、不快感を与えてしまうのでNGです。
転職に使うカバンの正しい選び方
靴と同じくらい面接で見られるのは応募者が持っているカバンです。デザインもさることながら、実用性もしっかり加味して考えましょう。カバンを選ぶポイントのほとんどは男女共通ですので、まとめて説明していきます。
まず、面接前後にパンフレットなどをもらう際にスムーズに仕舞えるように、書類が折らずに入るサイズのビジネスバッグを選びましょう。その際、A4の書類だけでなく、クリアファイルを入れる前提でチェックしましょう。また、スマホや定期入れを入れる部分があるとよりスマートです。
一目でハイブランドとわかるものやトートバッグ、リュック、本革のカバンは避けましょう。どうして本革がダメかと言うと重いからです。転職活動中に持ち歩くことが多いので地味に負担がかかります。
そしてもうひとつ重要なのは、自立できるカバンを選ぶことです。病院など一部の床にバックを置いてはいけない業界を除き、面接中に足元に立てていくことが多いので、手を離しても自立できる、見た目が良く使い勝手が良いカバンを使いましょう。
転職の場では誰でも一年生
新卒の時は服装やマナーについてちょっと分からないことがあったら、すぐインターネットで調べたり、OB・OGに聞く人が多いですが、転職の面接では服装、特に靴やカバンを軽視する人間が意外と多いのです。
どんなに年を重ねても、どんなに以前に実績があっても、靴やカバンを含めた見た目が見られることを決して忘れずに。
面接に向いた服装は細かいチェックポイントが多いのでついに見落としがちです。心配な方は、プロの転職エージェントにどんな格好が一番相応しいかを聞いてみましょう。実際に面談の際にキャリアコンサルタントにスーツやカバンを見てもらうことができるので、インターネットの情報より確実で信憑性が高いです。
人は見た目が9割と言われています。抜かりのない見た目で、面接であなたの魅力を伝えられるよう、願っています。